2011年 02月 28日
疑似家族 |
「孤族」「無縁社会」は、今の社会を最も鋭く表現した言葉ではないでしょうか。少子高齢化の問題を背景に、北九州で行っている高齢者の斜面地居住の調査研究でも、つくづくと問題の深さと同時に、社会の「絆:きずな」の崩壊を感じます。同時に、だからこそ、地縁や血縁でない、新しい家族のあり方を模索している事例を発見すると、勇気づけられます。可能性を感じます。
先日、デンマーク友好協会の藤澤さんから紹介を受けて、渡辺通交差点の南、白金の手前あたりでしょうか、実におもしろい場所で食事をする機会がありました。以前、小さなビジネス旅館だった所を改装し、女性3人が共同でまわしている「月のまぴろま」というお店です。まるで、住宅のリビングの延長のような、北欧家具で統一されたシンプルでおしゃれなレストランです。

このレストランの可能性は、従来の「場所」や「味」といった視点ではなく、女性3人が住居に隣接している場所をレストランとして運営しながら生活している点です。たぶん、後10年もしたら周辺が高齢化するでしょう。その時に、このレストランは、周辺の方々が、気軽の集まり、おしゃべりをし、食事を楽しむ、公民館のような場所になるのでは、とふと感じたからです。

私の義理の母も、佐世保でレストランをやっています。名前は「ババーズ」。その名の通り、高齢の元気なおばさんたちが運営しています。ランチのみですが、利益というよりも、寄り合って食事を作り、食べてもらえる喜びが勝っているようです。ここにも、無縁社会を「疑似家族的」な縁で再生する可能性を感じています。
名称ですが、疑似家族よりも「絆家族」あるいは絆族(きずなぞく)としましょうか?
佐藤俊郎
先日、デンマーク友好協会の藤澤さんから紹介を受けて、渡辺通交差点の南、白金の手前あたりでしょうか、実におもしろい場所で食事をする機会がありました。以前、小さなビジネス旅館だった所を改装し、女性3人が共同でまわしている「月のまぴろま」というお店です。まるで、住宅のリビングの延長のような、北欧家具で統一されたシンプルでおしゃれなレストランです。

このレストランの可能性は、従来の「場所」や「味」といった視点ではなく、女性3人が住居に隣接している場所をレストランとして運営しながら生活している点です。たぶん、後10年もしたら周辺が高齢化するでしょう。その時に、このレストランは、周辺の方々が、気軽の集まり、おしゃべりをし、食事を楽しむ、公民館のような場所になるのでは、とふと感じたからです。

私の義理の母も、佐世保でレストランをやっています。名前は「ババーズ」。その名の通り、高齢の元気なおばさんたちが運営しています。ランチのみですが、利益というよりも、寄り合って食事を作り、食べてもらえる喜びが勝っているようです。ここにも、無縁社会を「疑似家族的」な縁で再生する可能性を感じています。
名称ですが、疑似家族よりも「絆家族」あるいは絆族(きずなぞく)としましょうか?
佐藤俊郎
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by kdkessay
| 2011-02-28 11:30