2011年 09月 20日
ハバナとブータン |
久しぶりに二丈の有機農業を行っている松尾さんのお自宅へうかがいました。
2週間に1回の割合で、野菜を分けてもらっています。先日は、野菜を受け取り、帰ろうとすると松尾さんが玄関から出て来て、「ブータンへ言って来ました」と話し始めました。加藤とき子さんら10数名とブータンを訪問し、すばらしい感動を受けたとの事です。
GNPにかわりGNH,つまり経済よりも国民の幸せを指標として掲げる国の有り様は、テレビなどの報道で知る程度ですが、実感として感じた様子が、その興奮度から伝わって来ました。海外からの旅行者でも医療費が無料との事でした。じっくりとお話を伺う機会を作りたいと思います。
その話しから「ハバナ」です。
実は、「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」という本があります。ハバナは、数年前に、仕事関係の方が、おもしろいビデオがある、といって見せてもらったのが、まさにハバナの都市農業のドキュメントでした。ほとんどソ連に依存していたキューバは、ソ連崩壊で、食料のみならず、生活用品、電化、ガソリンなど、つまり生活物資のほとんどをソ連からの輸入に頼っていたのですが、そのルートが完全に断たれた状態になりました。背に腹は変えられない、状況で、220万都市、ハバナで、都市内の未利用地が農地に転用され、しかも化学肥料なども入手できない中で、100%有機農業に転換し、自給を始めたというものです。
案外、カストロのカリスマ性や、共産主義国家というレッテルで、世界の大都市の中で、最先端(周回遅れの1等賞)を行っている、などといった事実が埋もれた結果だと思います。もっと、事実を知りたい、という思いにかられています。
by kdkessay
| 2011-09-20 10:16