2011年 08月 07日
数学は哲学だ! |
グラフィックデザイナーの平松暁さんが主宰されるギャラリー笑門で、はじめて独立研究者(数学)の森田真生さんの講演を聴きました。
1985年生まれの,イケメンです。
数学について語る、ということで、メモも取れないだろうと想像していたのですが、11面観音から話しがはじまり、mathematics(数学)の本来の意味は「知っている事をつかみ取る」という意味だそうで、音楽なども範疇に入る、極めて広義の定義だそうです。
ギリシャからはじまる西欧数学を,極を積み上げる「積極」の数学と捉え、それに変わる、新しい「消極」、つまりゼロ(空)の概念をとりいれた数学があるのではないか。
具体的に、「点」の集合を「線」と位置づけている集合論にかわり、ある物が属している関係性で、物事を定義する「圏論」を紹介されました。
実に、魅力的な概念です。これを展開すれば、圏論で考える経済や、政治等もある、とのことで、目から鱗か、新鮮でした。
つまり、従来、既成概念で捉えられた事が呪縛から解き放された時に、まったく異なった世界見えてくるのだそうです。
ロボットの話が,森田さんが数学を初めた動機だそうで、ホンダのアシモは、「頭で計算しているロボット」であり、想定外の事が起こると対応できない、つまり、想定された範囲を計算しながら動くロボットであり、現在は、これと全く対照的な、つまり「頭」を持たない、身体が考えるロボットが最先端である、という紹介は説得力があるものでした。
「夢を見続ける行為が数学」という、すばらしい若者、に感動を覚えました。
1985年生まれの,イケメンです。
数学について語る、ということで、メモも取れないだろうと想像していたのですが、11面観音から話しがはじまり、mathematics(数学)の本来の意味は「知っている事をつかみ取る」という意味だそうで、音楽なども範疇に入る、極めて広義の定義だそうです。
ギリシャからはじまる西欧数学を,極を積み上げる「積極」の数学と捉え、それに変わる、新しい「消極」、つまりゼロ(空)の概念をとりいれた数学があるのではないか。
具体的に、「点」の集合を「線」と位置づけている集合論にかわり、ある物が属している関係性で、物事を定義する「圏論」を紹介されました。
実に、魅力的な概念です。これを展開すれば、圏論で考える経済や、政治等もある、とのことで、目から鱗か、新鮮でした。
つまり、従来、既成概念で捉えられた事が呪縛から解き放された時に、まったく異なった世界見えてくるのだそうです。
ロボットの話が,森田さんが数学を初めた動機だそうで、ホンダのアシモは、「頭で計算しているロボット」であり、想定外の事が起こると対応できない、つまり、想定された範囲を計算しながら動くロボットであり、現在は、これと全く対照的な、つまり「頭」を持たない、身体が考えるロボットが最先端である、という紹介は説得力があるものでした。
「夢を見続ける行為が数学」という、すばらしい若者、に感動を覚えました。
by kdkessay
| 2011-08-07 13:22