2011年 06月 29日
水俣学のとびら |
「公害は、生理的弱者、社会的弱者のもとにおこる」原田正純先生の言葉です。
6月25日、筑紫女学園大学の公開講座の一環として前熊本学園大学の原田先生を招いて「水俣学のとびら」が行われました。
東日本大震災を受けて、特に原発事故と水俣病との関連がマスコミ等でも多く取り上げられます。しかし、原田先生は、確かに共通点もあるが、明らかに違う側面があると強調されました。
原発が、大都市周辺でなく、いわゆる「過疎=社会的弱者」の場所に立地して、大きな災害をもたらします。水俣とて、窒素水俣工場が立地する前は、不知火海に面した寒村でした。工業、企業の立地により、多くの税収と様々な補助がもたらされ、物質的な豊かさが実現されます。それと引き換えに失って来たものが公害ではないでしょうか。
水俣病は、世界で初めて食物連鎖による公害であり、微弱なものが連鎖の頂点で、集積されて大きな惨禍をもたらしました。原発事故の汚染は、まだどのような結末を迎えるか、わかりませんが、焼却灰が高度に汚染され、下水場は汚染された雨水を集めて処理されています。いまだに行き場の無い核廃棄物、その一点を見ても、原子力発電は完結していない、未熟な技術ではないでしょうか。
東京で、グループ現代の川井田さんとお会いした時に、「原田先生の業績と生き様は、きちっと記録しておくべきだ」と言われました。命ある限り、証言者でありたい!と言われる原田先生の時代へ向き合う姿勢は、原発御用学者が闊歩する時代にあって、失ってはならないものではないでしょうか。
6月25日、筑紫女学園大学の公開講座の一環として前熊本学園大学の原田先生を招いて「水俣学のとびら」が行われました。
東日本大震災を受けて、特に原発事故と水俣病との関連がマスコミ等でも多く取り上げられます。しかし、原田先生は、確かに共通点もあるが、明らかに違う側面があると強調されました。
原発が、大都市周辺でなく、いわゆる「過疎=社会的弱者」の場所に立地して、大きな災害をもたらします。水俣とて、窒素水俣工場が立地する前は、不知火海に面した寒村でした。工業、企業の立地により、多くの税収と様々な補助がもたらされ、物質的な豊かさが実現されます。それと引き換えに失って来たものが公害ではないでしょうか。
水俣病は、世界で初めて食物連鎖による公害であり、微弱なものが連鎖の頂点で、集積されて大きな惨禍をもたらしました。原発事故の汚染は、まだどのような結末を迎えるか、わかりませんが、焼却灰が高度に汚染され、下水場は汚染された雨水を集めて処理されています。いまだに行き場の無い核廃棄物、その一点を見ても、原子力発電は完結していない、未熟な技術ではないでしょうか。
東京で、グループ現代の川井田さんとお会いした時に、「原田先生の業績と生き様は、きちっと記録しておくべきだ」と言われました。命ある限り、証言者でありたい!と言われる原田先生の時代へ向き合う姿勢は、原発御用学者が闊歩する時代にあって、失ってはならないものではないでしょうか。
by kdkessay
| 2011-06-29 09:36