2010年 11月 03日
出前授業 |
今年も、私の母校である修猷館の出前授業が行われました。40名弱の、卒業生、あるいは、各分野で活躍中の講師の参加のもとで、在校生(1−2年生)に、最先端の分野での研究や活動の紹介、自身の生い立ちや学生時代の話、後輩たちへのアドバイスなどを行うもので、すでに10回ほど行われています。
私の事務所からは、私(昭和46年卒業)と所員である岡大輔(平成4年卒)が、ほぼ、毎年参加しています。今年は「絶望か、希望か」と題して、在校生が20年後に確実に直面する大きな2つの課題、「人口問題:少子高齢化と環境問題」について、実際の仕事を交えながら話をしました。
現在、JST(独立行政法人 科学技術振興機構)からの採択を受けて、八幡東区において高齢者居住の問題を調査していますが、やはり、問題は極めて深刻です。戦後の持ち家政策によって、勤労者が戸だて住宅を取得し、退職後それが老後の資産になり、安心した経済基盤が築ける、という考え方は、まったく虚構であったことが、斜面地住宅の多くの方々に言えます。高齢になるにつれて、医療や介護が直近の問題となり、斜面地から市街地中心部へ転居するにも、現在の住宅が処分できないのです。高度成長期に、斜面地を駆け上がった住宅は、大きな道路に接することもなく、狭小な敷地に立てられた住宅が多く、処分が難しいのです。これから、さらに高齢化が加速します。
今、10代の高校生が、現役として社会を支える20年後には、想像もつかないような困難な社会状況がまっているかもしれません。
その中での「希望」を、私は「創造力」に求めたいのです。量や経済的な拡大を伴わず、質の向上や、生活環境の充実は可能であると信じています。
すでに韓国は。音楽、映像、デザインが、これから極めて重要な国家戦略の中心を成すと考え、大規模な投資を、この分野に行っています。
すでに、遅い感じがしますが、「創造」の世界が、社会に中心に位置づけられれば、まだまだ、すてたものではない、と思うのですが・・・・
佐藤俊郎
私の事務所からは、私(昭和46年卒業)と所員である岡大輔(平成4年卒)が、ほぼ、毎年参加しています。今年は「絶望か、希望か」と題して、在校生が20年後に確実に直面する大きな2つの課題、「人口問題:少子高齢化と環境問題」について、実際の仕事を交えながら話をしました。
現在、JST(独立行政法人 科学技術振興機構)からの採択を受けて、八幡東区において高齢者居住の問題を調査していますが、やはり、問題は極めて深刻です。戦後の持ち家政策によって、勤労者が戸だて住宅を取得し、退職後それが老後の資産になり、安心した経済基盤が築ける、という考え方は、まったく虚構であったことが、斜面地住宅の多くの方々に言えます。高齢になるにつれて、医療や介護が直近の問題となり、斜面地から市街地中心部へ転居するにも、現在の住宅が処分できないのです。高度成長期に、斜面地を駆け上がった住宅は、大きな道路に接することもなく、狭小な敷地に立てられた住宅が多く、処分が難しいのです。これから、さらに高齢化が加速します。
今、10代の高校生が、現役として社会を支える20年後には、想像もつかないような困難な社会状況がまっているかもしれません。
その中での「希望」を、私は「創造力」に求めたいのです。量や経済的な拡大を伴わず、質の向上や、生活環境の充実は可能であると信じています。
すでに韓国は。音楽、映像、デザインが、これから極めて重要な国家戦略の中心を成すと考え、大規模な投資を、この分野に行っています。
すでに、遅い感じがしますが、「創造」の世界が、社会に中心に位置づけられれば、まだまだ、すてたものではない、と思うのですが・・・・
佐藤俊郎
by kdkessay
| 2010-11-03 18:44